テッドバンディ
⭐️⭐️⭐️⭐️
終始引き込まれる展開で面白かった。サスペンス特有の緊張感が絶妙なバランス感で維持されていた。
結末は少し残念。動機を深掘りしてほしかったが、そこはシリアルキラーだから誰も分かり得ていないところなのだろうとも感じた。
最後に実話ということを知ったが、遺族からすればエンタメに昇華されることは腹立たしいことなのではないかとも思う。こういった実話を元にした物語は被害者への配慮という観点が非常に難しいだろうなと思う。当然そこを無視してはいけないが、同時にビジネスとして数字をとらなければいけないところがこの類の作品の作りづらさになるのだろうか。
展開としては犯人なのかどうなのか分かりそうでわからないところがムズムズする。自白もしそうでしない。最後に殺人鬼の一面を表すシーンは演出なのだろうか。気になった。
少しずれるかもしれないが、人は容姿、印象より事実ベース、行動ベースで見ていかないといけないことを再認識した。
15禁だが然程グロくないのでサスペンス好きには話題性も相まってお薦めできる作品だ。